目が覚めたら、まだ手術室のベッドの上でした。
人工呼吸器が外されて、最初に聞こえたのは先生の声。
「終わったよ。わかる?がんだったから、全部取ったよ。取った肺見る?」
「見ます。」←即答
タッパーみたいなプラスチックの入れ物からでてきたのは、
ピン球ぐらいの病変とペットボトルぐらいの下葉部。
ホルマリンにつけたので茶色くなってたけど、本来はピンク色らしい。
ちょっとボーっとしてたけど、意識はちゃんとしていたので「これが私の肺かー・・・」と思ったのでした。
(後からすごいなってことに気づくのですが、3センチぐらい切っただけで、そこからペットボトルサイズの肺を取っていた。)
で、後処理が終わって、病室に運ばれるころ、
「あれ?」
「お腹の下の方が、なんか動いてる。」
と思った瞬間、お腹に激痛が走る。( ✧Д✧)
「子宮だ」
生理の直前だったからだと思うのですが、
一定間隔で収縮するのがわかり、
無理無理無理無理ーーー!っていう痛み。
陣痛と同じか?←経験ないけど。
肺は痛くもかゆくもなかったけど(麻酔が効いていただろうし)、
手術後、最初に感じたカラダの感覚は「子宮」でした。
なんだったんだろう。今でもナゾです。
さて、手術当日の夜は、高熱がでました。(普通そうなる)
管だらけで、意識は朦朧としているのに、
全身が痛くなってきて、ほとんど眠れませんでした。
翌朝。
とにかく痛い。
特に背中が痛くて、自力では起き上がれませんでした。
でも、もう自分で歩かされます。肺炎予防だそうです。
硬膜外麻酔、ドレーン、尿バッグ、点滴、いろいろついてたものが外され、ゼーハー言いながら毎日検査室へ。
めちゃめちゃ痛いし、呼吸もめちゃめちゃ苦しいけど、
日に日に回復していくのがわかりました。
自力で起きれるようになり、普通のご飯が食べれるようになり、普通に話せるようになり。
全部で2週間の入院でしたが、手術後は最短の4日で無事退院となりました。
人間のカラダってすごい。
主治医の先生から、「なるべく普通に生活したほうが、回復が早いですよ。」と言われ、
そういうもんなのね、と素直に受け入れました。(←後に、大きな勘違いをするのですが。)
ちなみに、手術直後のレントゲン写真。
右肺下葉部(右肺の45%)を切除し、その部分が真っ白ですが、
半年?1年?ぐらいで残りの肺が膨らんで降りてきました。
人間のカラダって、すごいでしょ!(° ꈊ °)
2012年5月6日(日)退院。
うまく呼吸ができず、激しい痛みを抱えた状態で、24時間体制で守られた空間からシャバに出ました。
外に出るのが怖かったっけ。
そして、肺がんとの本当の闘いは、ここからが本番でした。
いや、肺がんと闘ったわけではないかな。
そんなに何と闘ってたんだろう・・・?
退院後2年ぐらい、自分が自分だった感じがしない。
私は、ものすごく怒って、無意識に自分の何かを大きく変えたのでした。
そして、この頃、ヨガとの本当の出会いもすることになったのです。
人生はよくできているね。
続きは、インドから戻ってきてから。
お楽しみに♪
ヨガサロン ことは
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